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シオン株式会社はKawa Factoryブランドで皮革アクセサリーの製造・販売を専門とする会社です。

TEL:0120-297-990 Mail:key@shion-k.com

【営業時間】9:30〜18:00 【休日】土・日・祝 【住所】〒302-0103 茨城県守谷市大山新田419-7

ブランド対決BLAND

ブランド対決

ルイヴィトンやエルメス等のキーホルダーを様々な視点から分析して、その特徴や拘りを見ていきたいと思います。


ブランド対決

キーホルダーはわずかな部品で構成されているため、その技術が集約されており、逆に手が抜けない部分でもあります。いかにコピーが出来ない技術を盛り込めるか、ブランドの意地とプライドを垣間見ることが出来ます。リング、革、ステッチ、コバ等のテーマに分けてお届けさせて頂きます。


第一回のテーマはリングです。

キーホルダーには鍵を通す為のリング(2重リング)が必ず取り付けられており、最もこだわりが表れやすい部分です。ここを見るだけでキーホルダーの善し悪しがわかると言っても過言ではありません。早速どのような違いがあるのか見ていきましょう。


エルメス

エルメス・069701CK

チューリッヒの空港で購入したものです。リングの外径38mmと比較的大きめのリングが使われております。きれいに磨きが施され、美しさや輝きは申し分有りません。ただ線径が太い為、スマートキーや太めの鍵に直接取り付けるのは難しいと思います。別の細いリングを用意した方が便利でしょう。切り口は直角に切られており、そこをヤスリがけしてあります。ルーペで見るとヤスリがけの後がわずかに残ってます。片面にHERMES-PARISのロゴがきれいに彫られてます。彫りの深さは比較的浅めで、他社に比べ繊細な印象です。品番は刻印されておりません。



ルイビトン

ルイヴィトン・ポルト クレ ドラゴンヌ

ミラノのヴィットリオ・エマヌエーレ2世のアーケードにあるルイヴィトンの店舗で購入したものです。シンプルな細めの平リングで外径は28mmと比較的小さめです。非常に丁寧な磨きが施され、美しさや輝きは申し分有りません。線径は細めですので多くの鍵に直接通すことが出来ると思います。切り口は角が磨かれて丸みを帯びてますので一見すると完璧に磨かれてそうですが先端は磨かれておりません。ロゴは片面のみに、リングを1周するように彫られています。文字間隔を広めにとって全体に打刻しているのはその方が圧が均等にかかって打刻しやすいからでしょうか。ロゴの反対側にはCX0172とレーザーマーキングでの刻印があります。他のキーホルダーにもこの品番が使われているので、製品の品番では無くリングの品番かと思います。



コーチ

コーチ・#92407

バンコクの空港免税店で購入したものです。リングの外径は33mmとルイヴィトンとエルメスの中間ぐらいです。磨かれたあときれいにメッキが施され、美しく輝いております。線径はやや太めで、エルメス同様別に細いリングを介した方が便利です。切り口は半円を描くように磨かれており優美さを感じます。ロゴは両面とも刻印されておりません。チャームが丸環で取り付けられており、表にコーチのロゴ、裏面にMADE IN CHINAと入ってます。



グッチ

グッチ

この商品はミラノのドゥオモ前にあるグッチ店(リナシェンテ内)で、限定商品と言う事でラックにかかっていたものを購入したものです。品番等はわかりません。リングの外径は34mmとコーチと同じぐらいです。全体が丹念に磨かれており、優美さに加え威厳を感じます。メッキはアンティークゴールドで、一部磨かない部分を残すことで、古めかしい雰囲気を出しております。なんと言ってもこのリングの特徴は途中でワイヤーが1回転している事です。この曲がった部分を見ていると「人が体をくねらせているような」ちょとした芸術性も感じます。グッチは多くのキーホルダーにこのリングを採用しており、遠目にもそれとわかります。切り口はリニアのノーズの様に先端がやや下がるように磨かれ、角もきれい面取りしてあります。ロゴは片面にGUCCI、裏面にMADE IN ITALYと小さめに刻印されております。このGUCCIの刻印は他社の刻印とは異なり、鋭角に深く入っておりますので、打刻では無くレーザーかエッチングかと思われます。



エルメネジルド・ゼニア

エルメネジルド・ゼニア

ミラノ(マルペンサ)の空港免税店で購入したものです。大きさはエルメスと同じ38mmです。メッキは光沢が有り、きれいです。一見するとエルメスと同じような仕上がりですが、こちらの方が全体がフラットでシャープな印象です。切り口ですが、残念ながら切りっぱなしでほとんど磨かれておりません。リング自体への刻印はコーチと同様有りません。



チェルッティ 1881・23338M

チェルッティ 1881・23338M

この商品はミラノの空港で購入したものです。大きさはエルメスと同じ38mmです。素材は鉄ですが、ヘアライン仕上げが施されステンレス調になってます。全体くまなく磨きがかかっており、丁寧な仕事ぶりが伺えます。切り口は軽く磨いてあるようですが、角は面取りされておらずわずかに開いてしまってる印象です。リング自体への刻印は有りません。


総合評価

グッチ 10
ルイヴィトン 9
エルメス 8.5
コーチ 8
エルメネジルド・ゼニア 7
チェルッティ 1881 7


総評

グッチの圧勝です。オリジナル性、仕上げの丁寧さは圧巻で、コピーも相当難しいと思います。現在正規ホームページで売られてるものは全てこのタイプのリングが付いてます(仕様は多少違ってます)。 ルイヴィトンはほとんど抜け目がありませんが切り口の仕上げが・・。 以前のルイヴィトンはグッチ以上に仕上がってるリングを使ってました。その出来は神業と言っても良いくらいでした。何故こんな事になってしまったのか?見る目の無いブランドユーザーが増えた為かもしれません。


参考資料

グッチのホームページ⇒こちら


特記事項

・上記製品は全て正規販売店で入手しております。更に安全性を期すため、数カ所のブランド直営店又は空港免税店を視察したのち、それぞれが同等の出来映えであることを確認してから購入したものです。
・それぞれの特徴や採点、記述は当社の独自の判断で行っております。
・上記記述内容と異なる情報が得られた場合は訂正させて頂く場合がございます。
・本編の転載はお断りします。又引用等で不利益、損害が生じましてもその責任を一切負いません。
2019.02.10